初心者が学ぶ無人航空機

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自動操縦と遠隔操作の違いは?航空法における無人航空機の飛行方式を整理

ソラタ

「自動操縦って操縦者がいなくていいの?目視外飛行と同じ意味じゃないの?」自動操縦の定義と許可が必要な条件を整理します。

この記事の要点

航空法では、無人航空機を「遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるもの」と定義しています。遠隔操作は操縦者が操縦装置を使って機体をコントロールする飛行方式、自動操縦はプログラムやシステムが機体を自律的に飛行させる方式です。

多くのドローンは遠隔操作・自動操縦の両方が可能です。FPV(機体搭載カメラの映像を見ながらの操縦)は遠隔操作に含まれますが、目視外飛行に該当します。

「自動操縦」という言葉は日常でも使いますが、航空法の文脈ではどういう意味か、遠隔操作と何が違うのかを整理します。

ザックリ言うと、「人がリモコンで動かす」のが遠隔操作、「設定したルートを機体が勝手に飛ぶ」のが自動操縦です。

遠隔操作とは

遠隔操作は、操縦者がプロポ(送信機)などの操縦装置を使って、リアルタイムに機体の動きをコントロールする飛行方式です。操縦者の入力に応じて機体が動きます。

操縦者が肉眼で機体を確認しながら操縦する場合は目視内飛行、FPV(機体搭載カメラの映像のみで操縦)は操縦者が肉眼で機体を確認していないため目視外飛行に該当します。

自動操縦とは

自動操縦は、あらかじめ設定したフライトプランや、機体に搭載されたシステムが自律的に機体を飛行させる方式です。操縦者がリアルタイムに操作しなくても、設定したルートや動作を機体が実行します。

農業用ドローンのグリッド飛行・測量時の系統的な飛行ルートの自動実行・障害物回避の自動処理などが自動操縦に含まれます。ただし、自動操縦中でも操縦者(監視者)が機体の動作を確認し、緊急時に介入できる体制を維持することが求められます。

遠隔操作・自動操縦と飛行方式の関係

項目遠隔操作自動操縦
操縦の主体操縦者(リアルタイム入力)機体システム(プログラム・AI)
操縦者の関与常時操作が必要設定後は自律飛行(監視は必要)
FPVとの関係FPVは遠隔操作の一形態関係しない
目視内・目視外肉眼確認あり→目視内、なし→目視外目視外飛行になる場合が多い
用途例撮影・レース・点検測量・農業散布・物流

航空法での「遠隔操作または自動操縦」という表現

航空法の無人航空機の定義に「遠隔操作または自動操縦」と書かれているのは、この2つのどちらか(または両方)で飛行できる機体が対象になるという意味です。

重要なのは、遠隔操作だから安全・自動操縦だから危険(または逆)という区別ではなく、どちらの飛行方式でも航空法の規制(飛行禁止空域特定飛行の要件等)は同様に適用される点です。

航空法における無人航空機の定義(遠隔操作または自動操縦)については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)で確認できます。

航空法における無人航空機の定義(遠隔操作または自動操縦)(国土交通省 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 p.7):無人航空機とは遠隔操作または自動操縦で飛行させることができる航空機
出所:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」(2026年2月)p.7 航空法上の無人航空機の定義:遠隔操作(操縦者が離れた場所から操作)または自動操縦(あらかじめ設定されたプログラムに従って自律的に飛行)のいずれかで飛行させることができる航空機で、かつ重量100g以上のものが規制対象。

学科試験で混同しやすいポイント

「FPV=自動操縦」という誤解が起きやすいですが、FPVは遠隔操作の一形態です。カメラ映像を見ながら操縦者がリアルタイムに操作しています。

ただし、操縦者が肉眼で機体を確認していないため目視外飛行に該当します。

混同しやすい用語

遠隔操作:操縦者がリアルタイムに操縦装置で機体をコントロールする飛行方式。FPVも遠隔操作に含まれる。

自動操縦:機体のシステム・プログラムが自律的に飛行する方式。操縦者はリアルタイム操作をしないが、監視・緊急介入の体制は維持する。

FPV(First Person View):機体搭載カメラの映像を見ながら操縦する方式。遠隔操作の一形態だが、操縦者が肉眼で機体を見ていないため目視外飛行に該当する。

目視外飛行:操縦者が肉眼で機体を確認できない状態での飛行。FPVは目視外飛行に該当する。

学科試験対策|管理人の一言

「遠隔操作=リアルタイムに人が操作」「自動操縦=システムが自律的に飛行」が基本の対比です。FPVが遠隔操作かつ目視外飛行という点、自動操縦でも航空法の規制は同様に適用される点を押さえましょう。

一問一答

Q1. 航空法で「無人航空機」とされる飛行方式は何か。

A1. 遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるもの。

Q2. FPV操縦は遠隔操作か、自動操縦か。

A2. 遠隔操作(操縦者がリアルタイムに機体を操作している)。ただし目視外飛行に該当する。

Q3. 自動操縦による飛行でも、航空法の飛行禁止空域の規制は適用されるか。

A3. 適用される。飛行方式に関わらず、飛行禁止空域・特定飛行の要件は同様に適用される。

まとめ

航空法では無人航空機を「遠隔操作または自動操縦」で飛行できる機体と定義しています。遠隔操作は操縦者がリアルタイムに機体を操作する方式、自動操縦は機体システムが自律的に飛行する方式です。

FPVは遠隔操作の一形態ですが、操縦者が肉眼で機体を確認していないため目視外飛行に該当します。どちらの飛行方式でも航空法の規制は適用されます。

関連記事:目視内飛行と目視外飛行の違いは? カテゴリーⅠ・Ⅱ・Ⅲ飛行の違いは? 無人航空機とドローンの違いは?

参考資料

・航空法(昭和27年法律第231号)

・小型無人機等飛行禁止法(平成28年法律第9号)

・電波法(昭和25年法律第131号)

・国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール

この記事を書いた人

ソラタ

30代。二等無人航空機操縦士の技能証明取得を目指して勉強中。学科試験で詰まったポイントを整理してお伝えします。