初心者が学ぶ無人航空機

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DIPS2.0の申請とは?包括申請・都度申請の違いとFISSとの関係を整理

ソラタ

「DIPSって飛行申請専用のシステム?機体登録もDIPSでやるの?」申請システムの使い方と手続きの種類を整理します。

この記事の要点

DIPS2.0(Drone Information Platform System)は、ドローンの飛行許可・承認申請をオンラインで行う国土交通省のシステムです。特定飛行を行う場合は原則としてDIPS2.0で事前に申請し、許可または承認を得る必要があります。

申請方法には「包括申請」(期間・範囲をまとめて申請)と「都度申請」(飛行ごとに申請)があります。また、飛行計画の事前通報を行うFISSはDIPSとは別のシステムです。

「DIPS2.0」と「FISS」はどちらも飛行前に使うシステムですが、目的が異なります。この違いを混同している学習者が多く、学科試験でも問われるポイントです。

ザックリ言うと、「DIPS=国に許可をもらうための申請システム」「FISS=飛ぶ前に他のドローン・航空機に知らせるための通報システム」という整理です。

DIPS2.0とは

DIPS2.0(Drone Information Platform System)は、国土交通省が運営する無人航空機の総合管理システムです。主な機能は次の3つです。

  • 機体の登録・リモートIDの管理
  • 飛行許可・承認の申請と取得
  • 事故等の報告

特定飛行(夜間・目視外・DID上空・空港周辺・30m以内・危険物輸送・物件投下など)を行う場合は、原則としてDIPS2.0で事前に申請が必要です。

申請が不要になるケース

一等または二等の技能証明を取得し、対応する機体認証を受けた機体を使用する場合は、一定の特定飛行についてDIPS2.0への許可申請が不要になります。これが「技能証明・機体認証によるDIPS申請の簡略化」のメリットです。

ただし、飛行計画のFISSへの通報は別途必要な場合があります。

包括申請と都度申請の違い

申請方法内容向いている場面
包括申請期間・飛行範囲・飛行方法をまとめて申請。許可期間内は個別申請不要。同じ条件で繰り返し飛行する場合(業務用途など)
都度申請飛行ごとに申請・許可を取得する。一回限りの飛行や、条件が毎回異なる場合

包括申請は「1年間・全国・夜間飛行」のようにまとめて許可を取得できるため、業務で継続的に飛行する操縦者に向いています。ただし、包括申請の許可範囲を超える飛行には追加の都度申請が必要です。

DIPSとFISSの違い

システム目的タイミング
DIPS2.0飛行の許可・承認を国土交通大臣から得る飛行前(許可取得まで数日〜数週間かかる場合あり)
FISS飛行計画を他のドローン操縦者・航空機と共有する飛行前(飛行日時・場所・高度などを登録)

DIPSで許可を得ることと、FISSで計画を通報することは別々の手続きです。DIPSで許可を受けただけではFISSへの通報が完了したことにはならず、また逆も同様です。

申請から許可までの流れ

  1. DIPS2.0に機体・操縦者情報を登録する
  2. 飛行条件(日時・場所・飛行方法)を入力して申請する
  3. 国土交通省による審査(数日〜数週間)
  4. 許可書または承認書の受領
  5. 飛行当日にFISSへ飛行計画を通報(必要な場合)
  6. 飛行実施

特定飛行時のDIPS飛行計画通報と通報事項については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)で確認できます。

飛行計画の通報義務・DIPS通報事項一覧(国土交通省 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 p.23):特定飛行時のDIPS事前通報・通報事項(登録記号・目的・高度・速度・飛行空域等)
出所:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」(2026年2月)p.23 DIPS2.0による飛行計画通報:特定飛行を行う際は事前にドローン情報基盤システム(DIPS)で飛行計画を通報しなければならない。通報事項には登録記号・飛行目的・飛行高度・速度・飛行空域・日時等が含まれる。事前通報が困難な場合は事後通報も可。

混同しやすい用語

DIPS2.0:国土交通省の無人航空機管理システム。機体登録・飛行許可申請・事故報告の3機能を持つ。

飛行許可を得るためのシステム。

FISS:飛行情報共有システム。飛行計画を他のドローン操縦者・航空機と共有するためのシステム。

DIPSとは別。

包括申請:期間・範囲・条件をまとめてDIPSに申請する方法。業務で繰り返し飛行する場合に便利。

都度申請:飛行ごとにDIPSに申請する方法。一回限りの飛行や条件が毎回異なる場合に使う。

学科試験対策|管理人の一言

「DIPSは許可申請システム、FISSは飛行計画通報システム」という対比が最頻出です。また「包括申請と都度申請の違い」も問われます。

技能証明・機体認証があるとDIPSへの申請が不要になるケースがある点も押さえておきましょう。

一問一答

Q1. DIPS2.0の主な機能を3つ挙げよ。

A1. ①機体の登録・リモートIDの管理、②飛行許可・承認の申請と取得、③事故等の報告。

Q2. 包括申請と都度申請の違いは何か。

A2. 包括申請は期間・飛行範囲・条件をまとめて申請し許可期間内は個別申請不要。都度申請は飛行ごとに申請する。

業務で繰り返し飛行する場合は包括申請が便利。

Q3. DIPSとFISSはどう違うか。

A3. DIPSは飛行の許可・承認を国から得るためのシステム。FISSは飛行計画を他の操縦者・航空機と共有するための情報共有システム。

目的が異なる別々のシステム。

まとめ

DIPS2.0は特定飛行の許可・承認申請を行う国のシステムで、包括申請と都度申請の2種類があります。技能証明・機体認証の取得によって申請が不要になるケースもあります。

FISSは飛行計画を共有するための別システムであり、DIPSで許可を得た後も別途FISSへの通報が必要な場合があります。この2つのシステムの違いを明確に整理しておくことが重要です。

関連記事:飛行禁止空域とは? 許可・承認が必要な飛行とは? FISSとは何か?

参考資料

・航空法(昭和27年法律第231号)

・小型無人機等飛行禁止法(平成28年法律第9号)

・電波法(昭和25年法律第131号)

・国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール

この記事を書いた人

ソラタ

30代。二等無人航空機操縦士の技能証明取得を目指して勉強中。学科試験で詰まったポイントを整理してお伝えします。