ソラタ
「飛行前に使う気象サービスって気象庁のサイトだけで十分?」ドローン飛行に使える気象情報源の種類と見方を整理します。
この記事の要点
ドローン飛行前には風速・風向・視程・雷の有無・降水の予報を確認する必要があります。気象庁の天気予報・AMEDASの実況データ・航空気象情報(METAR/TAF)・windyなどのツールを用途に応じて使い分けることで、より精度の高い飛行判断ができます。
| 確認項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 風速・風向 | 機体の飛行限界風速(一般的に目安5〜10m/s)と比較して飛行の可否を判断 |
| 視程 | 目視内飛行では機体を常に目視できる必要がある |
| 雷・積乱雲の有無 | ダウンバースト・強風・ウィンドシアーを伴う。接近したら即座に飛行中断 |
| 降水の予報 | 雨天飛行は防水性能の確認が必要。霧・雨での視程悪化にも注意 |
| 気圧配置・前線 | 天気の急変を予測するために必要 |
市町村単位の天気予報・週間予報・風速予報を提供します。強風注意報・雷注意報が発令されている場合は飛行を中止することが安全の基本です。
気象庁のウェブサイトは無料で利用できます。
AMEDAS(地域気象観測システム)は全国約1,300か所の観測点で気温・風速・風向・降水量などをリアルタイムに計測・公開しています。「今の実際の風がどのくらいか」を確認するのに有用です。
近くの観測点を探して直前の風況を確認できます。
気象モデル(ECMWF・GFSなど)による風速・風向・雲・降水のビジュアル予報サービスです。高度別の風速が確認でき、飛行高度付近の風況を事前に把握するのに役立ちます。
ただし数値予報モデルの精度には限界があり、あくまで参考情報として使います。
空港向けの気象実況(METAR)と予報(TAF)です。視程・風速・雲量・天気現象が含まれます。
飛行エリアの近くに空港がある場合、参考にできます。国土交通省航空局が提供しています。
一部の事業者向けサービスでは、ドローン飛行に特化した高解像度の風速予報・飛行可否判定を提供しています。産業用途での継続的な運用には有用です。
気象情報源(アメダス・気象レーダー・実況天気図・予報天気図)の種類と活用方法については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)で確認できます。
| タイミング | 確認内容 | ツール例 |
|---|---|---|
| 前日 | 翌日の天気予報・風速予報・前線の位置確認 | 気象庁・windy |
| 当日朝 | 最新の天気予報・警報・注意報の更新確認 | 気象庁・気象アプリ |
| 飛行直前 | 現地の実況風速・視程・積乱雲の有無 | AMEDAS・windy・現地目視確認 |
| 飛行中 | 天候の急変に注意。風の強まり・雷鳴・積乱雲の接近 | 現地確認 |
Q1. AMEDASで確認できる情報を2つ答えよ。
A1. 風速・風向(他に気温・降水量・日照時間なども観測)。
Q2. 飛行直前に現地で確認すべき気象要素を3つ答えよ。
A2. 風速・視程・積乱雲(雷)の有無。
Q3. 強風注意報が発令されているときの飛行判断を答えよ。
A3. 原則として飛行を中止する。
飛行前の気象確認は安全運航の基本です。前日の天気予報(気象庁・windy)→当日の警報・注意報確認→飛行直前のAMEDAS実況確認という流れで、風速・視程・雷の有無を多角的に把握しましょう。
積乱雲の接近や強風注意報が発令されている場合は飛行を中止する判断が重要です。
関連記事:気象情報の読み方 風速リスクとドローン飛行の関係
混同しやすい用語
AMEDAS(アメダス):気象庁の自動気象観測システム。全国1300か所以上で気温・風速・降水量などを計測。
METAR(定時航空気象観測):空港気象観測の国際規格。飛行判断に使う公式気象データ形式。
参考資料
・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)
・気象業務法(昭和27年法律第165号)
・気象庁 航空気象情報
※ この記事の制度確認日:2026年5月
学科試験対策|管理人の一言
学科試験では「飛行前に確認すべき気象情報の種類」と「AMEDASで確認できる情報」が問われることがあります。AMEDASは「実況」の観測データ(予報ではない)という点を押さえましょう。
強風注意報・雷注意報が発令中は飛行を中止するという判断も覚えておくとよいです。