ソラタ
「霧と低雲って同じもの?飛行前に気象情報でどうやって確認する?」視程悪化の原因と目視内飛行への影響を整理します。
この記事の要点
霧は視程1km未満、もや(靄)は視程1km以上10km未満の視程障害です。ドローンの目視内飛行では操縦者が機体を目で見て確認できる必要があるため、視程悪化は飛行の可否に直結します。
放射霧・移流霧・蒸気霧など発生パターンを知ることで、飛行前の気象判断に活かせます。
霧・もや・靄はいずれも微小な水滴や氷晶が大気中に漂い視程を低下させる現象ですが、視程(見通せる距離)によって区別されます。
| 名称 | 視程の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 霧(fog) | 1km未満 | 視程が著しく低下。飛行継続は危険 |
| もや・靄(mist) | 1km以上10km未満 | 視程は低下しているが霧ほどではない |
| 煙霧(haze) | 塵や煙による視程悪化 | 水滴でなく微粒子による。黄砂・煙も含む |
晴れた夜〜明け方に地面が放射冷却で冷えることで発生する霧です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生時間帯 | 夜間〜早朝(日の出前後) |
| 発生しやすい条件 | 晴れた夜・風が弱い・湿度が高い・内陸部の盆地や低地 |
| 消えるタイミング | 日が昇って地面が温まると消える(「朝もや」の多くはこのタイプ) |
暖かく湿った空気が冷たい地面や海面の上に流れ込むことで発生する霧です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生しやすい場所 | 海岸部・河川沿い。暖流と寒流が接する海域 |
| 特徴 | 放射霧と違い日が昇っても消えにくく、長時間継続することがある |
冷たい空気が暖かい水面上に流れ込んで発生する霧です。秋から冬の川や湖で「川霧」として見られます。
ドローンの目視内飛行では操縦者が機体を常に目視できることが条件です。霧・もやによる視程悪化は目視確認を妨げるため飛行の可否に直結します。
| 状況 | 飛行判断の目安 |
|---|---|
| 霧が発生している(視程1km未満) | 目視内飛行が困難。原則として飛行を中止 |
| もや・靄(視程1〜数km) | 機体の目視確認が難しくなるにつれて飛行を中断・延期を検討 |
| 朝もやで飛行開始予定 | 霧が晴れる時間まで待機するのが安全 |
また、センサー類(カメラ・LiDAR)を使う産業用ドローンでも、霧・もやは計測精度・映像品質に大きく影響します。
霧を含む天気記号と飛行前の気象情報源(アメダス・気象レーダー・天気図)については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)で確認できます。
混同しやすい用語
霧:視程1km未満。大気中の水滴による。
もや・靄:視程1〜10km未満。霧より薄い状態。
煙霧(スモッグ・ヘイズ):塵・煙・黄砂などによる視程悪化。水滴ではなく微粒子が原因。
放射霧:晴れた夜の地面放射冷却で発生。朝になると消える。
移流霧:暖湿気が冷面に流れ込んで発生。海岸部で多い。
日中も残りやすい。
Q1. 霧ともやを区別する視程の基準は何か。
A1. 視程1km未満が霧、1km以上10km未満がもや(靄)。
Q2. 放射霧が発生しやすい条件を答えよ。
A2. 晴れた夜・風が弱い・湿度が高い・内陸の低地や盆地。日が昇ると消えやすい。
Q3. 霧の中でドローンの目視内飛行を行うことはできるか。
A3. 原則できない。目視内飛行では機体を常に目視できることが条件であり、霧による視程悪化はこれを妨げる。
霧(視程1km未満)・もや(同1〜10km未満)は目視内飛行の条件を損なう気象現象です。放射霧・移流霧・蒸気霧など発生パターンを知り、飛行前の気象確認に活かしましょう。
朝もやが予想される場合は霧が晴れてから飛行を開始するのが安全な判断です。
参考資料
・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)
・気象業務法(昭和27年法律第165号)
・気象庁 航空気象情報
※ この記事の制度確認日:2026年5月
学科試験対策|管理人の一言
学科試験では「霧が発生しているときのドローン飛行の可否」と「霧・もやの定義(視程の数値)」が問われます。霧=視程1km未満、もや=1km以上という区切りを覚えましょう。
放射霧は「晴れた夜〜朝に内陸・低地で発生し、日が昇ると消える」、移流霧は「海岸部で長時間続く」という特徴の対比も整理しておくと安心です。