ソラタ
「ドローンの操縦に使う2.4GHzと5GHzって、Wi-Fiと同じ帯域じゃないの?干渉しない?」周波数帯の特性と干渉リスクを整理します。
この記事の要点
2.4GHzは障害物を回り込みやすく飛行距離が伸びやすい一方、Wi-Fi・Bluetoothなど多くの機器が使う帯域のため干渉リスクが高いです。5.8GHzは直進性が高く通信速度が大きく干渉も少ないですが、障害物に弱く距離が伸びにくいです。
どちらも技術基準適合証明(技適)が必要です。
| 項目 | 2.4GHz帯 | 5.8GHz帯 |
|---|---|---|
| 周波数 | 2.4GHz(2400〜2483.5MHz) | 5.8GHz(5725〜5875MHzが主) |
| 波長 | 約12cm(長め) | 約5cm(短め) |
| 障害物への強さ | 回り込みやすい(障害物を比較的通り抜けやすい) | 直進性が高く障害物に弱い(遮蔽されやすい) |
| 到達距離 | 同じ出力なら比較的遠くまで届く | 障害物があると届きにくい |
| 干渉リスク | Wi-Fi・Bluetooth・電子レンジ等と同帯域のため干渉リスクが高い | 利用機器が少なく干渉リスクが低い |
| 通信速度・帯域幅 | 比較的帯域が狭い | 帯域が広く大容量通信に向く(映像伝送等) |
| 主な用途 | 操縦用(コントロールリンク) | 映像伝送(FPV・ライブビュー)・操縦用 |
2.4GHzと5.8GHzはともにISMバンド(Industrial, Scientific and Medical band)と呼ばれる国際的に産業・科学・医療用途に開放された周波数帯です。免許不要で使用できますが、技術基準適合証明(技適)を取得した機器でなければ使用できません。
| 確認事項 | 内容 |
|---|---|
| 技適マーク | 機器に「〇に技」マークまたは「技適番号」が表示されていること。技適なしの機器は電波法違反 |
| 出力制限 | 免許不要で使用できる出力上限(10mW/MHz等)が定められている |
2.4GHz帯はWi-Fi(無線LAN)・Bluetooth・電子レンジと同じ帯域を使うため、これらが多く稼働している環境では干渉リスクが上がります。特に住宅密集地・イベント会場・工場など多くの無線機器が動いている場所では注意が必要です。
5.8GHz帯は利用機器が少ないため干渉リスクは低いですが、直進性が高く障害物の影響を受けやすい点を考慮する必要があります。
送信機の信号と電波干渉(同一周波数の混雑・高圧送電線の影響)については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)でも注意点として示されています。
混同しやすい用語
2.4GHz帯:障害物に強く遠距離向き。干渉リスクが高い(Wi-Fi・Bluetooth同帯域)。
5.8GHz帯:直進性高く干渉が少ない。障害物に弱く近距離で強み。
映像伝送にも使われる。
ISMバンド:産業・科学・医療用に国際的に開放された周波数帯。免許不要だが技適が必要。
技適(技術基準適合証明):電波法に基づく認証。技適マークがない機器の使用は電波法違反。
Q1. 2.4GHz帯の特徴として正しいものはどれか。「障害物に強い」「干渉リスクが低い」のどちらか。
A1. 障害物に強い(2.4GHzは障害物を回り込みやすい。干渉リスクはWi-Fi等と同帯域のため高い)。
Q2. ドローン操縦電波に技適が必要な理由を答えよ。
A2. 電波法により、一定の技術基準を満たした機器でなければ電波を発射できないと定められているため。技適なしの機器使用は電波法違反。
Q3. 2.4GHz帯と同じ周波数帯を使う機器を2つ答えよ。
A3. Wi-Fi(無線LAN)・Bluetooth(他に電子レンジなども正解)。
2.4GHzは障害物に強く到達距離が有利な一方、Wi-Fi等との干渉リスクが高い帯域です。5.8GHzは直進性が高く干渉は少ないですが障害物に弱いです。
どちらも技適取得済みの機器で使用する必要があり、技適なし機器の使用は電波法違反です。
参考資料
・電波法(昭和25年法律第131号)
・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)
・総務省 電波利用ホームページ
※ この記事の制度確認日:2026年5月
学科試験対策|管理人の一言
「2.4GHzは障害物に強い・干渉リスク高い」「5.8GHzは直進性高い・干渉少ない・障害物に弱い」という対比を覚えましょう。また「技適なしの機器使用=電波法違反」という点も必ず押さえてください。
周波数が高いほど波長が短く直進性が高いという電波の基本性質も合わせて理解しておくと応用が効きます。