初心者が学ぶ無人航空機

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指定試験機関とはどこ?登録講習機関との違いを整理

ソラタ

「指定試験機関って国土交通省とは別の機関なの?誰でも受験できるの?」学科試験・実地試験の受験方法を整理します。

この記事の要点

指定試験機関は国土交通大臣が指定した機関で、無人航空機操縦士の学科試験・実地試験を実施する。現在は一般財団法人日本海事協会(ClassNK)が指定されている。

登録講習機関は国交省に登録した民間スクールで、規定の講習を修了し修了審査に合格した者は実地試験が免除される。

無人航空機の操縦者技能証明を取得しようとすると、「指定試験機関」と「登録講習機関」という2つの言葉が登場します。名前が似ているため混同しやすいのですが、役割はまったく異なります。

試験を受けるルートがどちらなのかを正確に理解しておくと、学科試験・実地試験の勉強方針も立てやすくなります。この記事では、両者の定義・役割・違いを整理します。

ザックリ言うと、指定試験機関は「国が直接認めた試験会場の運営者」、登録講習機関は「国に登録した民間の練習スクール」です。試験会場と練習場、それぞれ別の場所と考えるとわかりやすいです。

指定試験機関とは

指定試験機関とは、航空法に基づき国土交通大臣が指定した機関のことです。無人航空機操縦者技能証明に係る学科試験・実地試験を実施することができます。

2022年12月の制度施行以来、現在は一般財団法人日本海事協会(ClassNK)が唯一の指定試験機関として指定されています。学科試験はCBT(コンピュータベーストテスト)方式で全国のテストセンターにて随時実施されます。

実地試験は指定試験機関が設ける試験場で行われます。

登録講習機関とは

登録講習機関とは、航空法に基づき国土交通省に登録した民間の無人航空機スクールのことです。登録を受けた機関は、国が定める基準に沿った講習を実施できます。

登録講習機関で規定の講習を修了し、修了審査に合格した受講者は、指定試験機関での実地試験が免除されます。ただし学科試験は免除されないため、別途指定試験機関を通じて受験する必要があります。

指定試験機関と登録講習機関の違い

以下の表で両者の主な違いを整理します。

項目指定試験機関登録講習機関
位置づけ国土交通大臣が指定国土交通省に登録
主な役割学科試験・実地試験の実施操縦技能の講習・修了審査の実施
現在の該当機関日本海事協会(ClassNK)民間スクール多数
実地試験免除修了審査合格で免除あり
学科試験免除免除なし(別途受験必要)

指定試験機関と登録講習機関の役割の違いは、教則第4版(下図)でも確認できます。

技能証明の交付手続き(指定試験機関の役割)(国土交通省 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 p.28):指定試験機関で学科・実地・身体検査を実施。登録講習機関との役割分担
出所:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」(2026年2月)p.28 指定試験機関の役割:国土交通大臣が指定した指定試験機関(一般財団法人無人航空機操縦士試験機関)が学科試験・実地試験・身体検査を実施する。登録講習機関との違いは、指定試験機関は試験を実施する機関であり、登録講習機関は技能教育を行う機関である点。

どちらを選ぶかの判断基準

登録講習機関を利用するルートと、指定試験機関で直接試験を受けるルートのどちらが自分に向いているかは、以下の点で判断します。

登録講習機関を選ぶメリットは、実地試験が免除される点です。指定試験機関の実地試験は試験場での審査となるため、緊張感が高い場での対応が求められます。

スクールで練習を積んで修了審査を受ける方が、実技に自信をつけやすいという面があります。

一方、すでに実技に自信がある場合や、費用を抑えたい場合は指定試験機関で直接実地試験を受験するルートを選ぶことも可能です。

なお、どちらのルートでも学科試験は必ず指定試験機関(CBT)で受験する必要があります。詳細な費用・日程については、指定試験機関および各登録講習機関の公式情報でご確認ください。

学科試験で混同しやすいポイント

「指定試験機関=試験を実施する機関」「登録講習機関=講習を実施する機関」という基本的な役割の違いが問われます。また、実地試験の免除が認められるのは登録講習機関の修了審査合格者のみであり、学科試験は誰でも免除されないという点も頻出です。

混同しやすい用語

指定試験機関:国土交通大臣が指定。学科試験・実地試験を実施する機関(現在はClassNK)。

登録講習機関:国土交通省に登録した民間スクール。修了審査合格で実地試験が免除されるが、学科試験は免除されない。

学科試験対策|管理人の一言

「指定」と「登録」の違いに注目してください。指定試験機関は国大臣が「指定」した唯一の試験実施者、登録講習機関は省への「登録」で認められた民間スクールです。

実地試験免除の条件(修了審査合格)と、学科試験は誰でも必須という2点はセットで覚えておくと試験で迷いません。

一問一答

Q1. 現在の指定試験機関はどこか?

A1. 一般財団法人日本海事協会(ClassNK)。

Q2. 登録講習機関の修了審査に合格すると何が免除されるか?

A2. 指定試験機関での実地試験が免除される。学科試験は免除されない。

Q3. 指定試験機関と登録講習機関のどちらが「国土交通大臣が指定」した機関か?

A3. 指定試験機関。登録講習機関は国土交通省への登録制。

まとめ

指定試験機関は国土交通大臣が指定した試験実施機関(現在はClassNK)、登録講習機関は国土交通省に登録した民間スクールです。登録講習機関で修了審査に合格すると実地試験が免除されますが、学科試験は誰でも別途受験が必要です。

制度の詳細や最新情報は国土交通省・指定試験機関の公式サイトでご確認ください。

関連記事:機体認証と技能証明の概要 一等・二等の違い 登録講習機関の詳細

参考資料

・航空法(昭和27年法律第231号)第11章

・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)

・国土交通省 無人航空機操縦者技能証明等

この記事を書いた人

ソラタ

30代。二等無人航空機操縦士の技能証明取得を目指して勉強中。学科試験で詰まったポイントを整理してお伝えします。